整備は重要な役割を果たす

ハーレーダビッドソンの大きな特徴は2気筒V型エンジンが搭載されている点にあります。2つのシリンダーは45度の角度に配置されており、エンジンの形状や乗り味は同社のアイデンティティとなっています。

一般的な国産のオートバイなどでも250㏄など小排気量車2気筒エンジンが採用される事例が多く見られます。小排気量車であれば気筒数が少ないバイクでも振動はそれほど大きくありません。一方排気量の大きく気筒数の少ないオートバイは振動も大きくなるため整備が重要な役割を果たします。国内メーカーも400㏄の単気筒マシンを製造するなど、巨大なピストンと強烈なトルクを持つ気筒数の少ないバイクは人気があります。1000㏄のスーパースポーツタイプのマシンにも2気筒のものが存在します。特にイタリアのメーカーが生産するバイクはL型2気筒と呼ばれ有名です。

ハーレーダビッドソンなど気筒数の少ない大排気量のバイクは、トルクがあるため加速力が優れています。その反面ピストンが大きくストロークが長いことから振動も大きくなり、ボルトなども緩みやすい傾向があります。ハーレーダビッドソンのバイクを安全に乗り続けるためには、定期的な整備が重要な役割を担います。